「あなたの愛は生きています」

「あべさんが笑ってると、大丈夫だ、うまいこと言えたぜ!ってホッとする」と、職場の上司から言われた。逆に何だかホッとした。
私は私で上手く輪に入れてない気がしていて、笑って仲間に入りたかっただけだ。上辺の笑いになっていないかなと心配すらしていたのだけれど…。皆それぞれに不安をかかえて、安心を求めている。遠く離れている気がしても、実はすごく近い場所にいたりするのだろう。
今結構酔っぱらってるのかな。明日から年度始めだし、また頑張ろう。

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今朝は今朝で、カーネーション(朝ドラ)の最終回を見て、ぶわっと泣けた。感じやすく、震えやすくなっている。歳のせいなのかしら。
最終週のサブタイトルは「あなたの愛は生きています」。毎週、色々な花の花言葉からサブタイトルが設定されているのだけれど、最後の最後にこの「カーネーション」の花言葉。ドラマの内容とも相まって、一本取られたな、という感じ。
最後に主人公・糸子が死んで、皆で悲しみにくれるのだけれど、自分の信念を曲げることがない彼女は人生の中で周囲と衝突し、反感を買ってしまうエピソードも数多かった。
殴られ罵倒されながらも、唇を噛み締めながら自分の意思を貫き、ひたすらに突っ走った彼女。その中で、彼女はサブタイトル通りに、大きな愛を残していた。マザーテレサのような優しく温かな慈愛とは違えども、ただ皆を思ってひたむきに生きるということもまた、偉大な「愛」なのだなと思った。何があろうとも、本当の幸せを意識して、力強く生きるという「愛」。

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カーネーションを見ている時、幾度と無く昨年死んだじいさんの事を思い出した。糸子のように大業を成し遂げたわけではなくとも、捕虜として抑留されても人生を真っ直ぐに生き、周囲を冷や冷やさせながらも自分の思い通りに楽しく老後を生き切ったじいさん。
ちなみに、糸子役の尾野真千子とじいさんは誕生日が同じ11月4日であり、劇中の糸子の祝言の日取りも同じ11月4日であった。ただの偶然かもしれないけれど、何だか面白いから、私は少しは関係あると考えることにしています。