「Eternal Sunshin of the SpotlessMind」

珍しく映画を見たいと思い、返却期限ぎりぎりで見終えた。

彼女が自分との記憶を消去してしまったことにショックを受け、その腹いせに(?)彼氏も自分の記憶を消去しようと試みるが、はたして…という映画。
自分の過去の傷だとか悲しみだとか、余計な思考だとかがフィルターをかけて、目の前の相手を悪く仕立て上げてしまうけれど、たとえ憎んだり疎ましく思ったりしたとしても、本当に好きなものは好きであり、愛情そのものは変わらないのだろう。
愛する相手であれば、過度な思い入れも相まり、複雑に人となりを捉えてしまいがちなのが悩ましいところ。
私の愛情はどうだろう。フィルターをかけて(本当は好きなくせに)「微妙だし」と思っているのか、フィルターをかけて(本当は好きでもないくせに)「あああ好きだわ」と思っているのか。その二つの疑惑の間でずっと揺れ動き続けているけど、いい加減もう面倒臭いし、最近では「どっちでもいいや〜」と放り投げ状態の心境へ(笑)。どうしようもない。
記憶を消去される中で混乱している主人公の姿が、何ともファンタジックに描写されていて、独創的だった。彼女との記憶、幼い頃のトラウマ等々、彼を構成している要素が時系列を越えて結びつき、様々な心象風景が実際に映像として描き出されているのが面白かった。意味深くとも、象徴的すぎて解釈しきれない部分も多かったので、もう二、三回見て、もっと深く味わい直したいなと思う。

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うーん…!