「休日ダイヤで流す車窓から世界を眺めてみれば」

「久しぶり!ねぇ,遊ぼう(ハート)」
なんとも可愛いメールが届いて、遊ぶことになった。小学校の先生をしているいっちゃんと。先生なので夏休み、冬休み、春休み、GW…毎に会って遊んでいる感じ。

      • -

いっちゃんは、いつも愛車を運転して私の家まで迎えに来てくれる。そしていつも、車に乗り込んだ後二人でどこへ行くのか何をするのか、しばらくは目的地が定まらない(笑)。
「じゃぁ…海辺にあるピザ屋さんに行ってみようか…!」「いいよ!」

      • -

前にも一度だけ行ったことがある、私のとてもお気に入りなお店。札幌から車で小一時間程度なので、ドライブにも最適だ。高台にぽつんと一軒店を構えていて、一面ガラス張りの窓からはキラキラ水面が光る海を一望できる。店内にはシックなウッドテーブルと、黒い一人掛けソファー。ソファーに沈みながら、いつまでも海を見つめていたくなる、そんな空間。
もちろん、石釜で焼いたピザも相当に美味しい。

      • -

店内にはロマンスグレーの男性とその奥様らしき女性のお客もいた。シンプルな装いながら品が溢れていて、二人の仲もサラッと睦まじい感じ。「理想的だね。」「うん。」。
退店がたまたま重なり、車に乗り込む二人の姿を見ることができた。「ワーゲンの横浜ナンバーだ!」「格好いい!」。思わず、少しだけ後をつけてしまった(笑)。

海沿いのはずなのに、山のように緑が生い茂っている。夏の日差しと相まってとても気持ちがよい。
「もうこのまま海に行っちゃおうか!」「いいね!」「タオル無いけど」「暑いから乾くよ」。
無計画。

      • -


札幌・石狩のはずれの海なので人もパラパラとしかいない。




じりじりと暑い日に、水がひんやりと気持ち良かった。

      • -

帰り、ソフトクリームをほおばり、近くの温泉に飛び入りたい気持ちを抑えて家路につく。
昼間の短時間ながらも、夏がぎっしり詰まった一日を過ごすことができて、とても楽しかった。これだけ煌めくものが溢れているのなら、もっとアクティブに外へ出て楽しさをつかまえて行かなければいけないな、なんて、そんなふうに思ったりした。
そんなふうに思ったりするよ。