「散歩に出かけよう」

朝、洗濯物を干してお風呂掃除をして、フラッと散歩に出かける。近くの広場で一休みしていたら、同じく散歩途中のおじさんに話しかけられた。「今日は気持ちの良い朝だね。」「本当に。朝って涼しくていいですよね。」
先ごろ定年退職したというこのおじさん、暇をもてあまして辛いとのこと。良い散歩コースについて、私の手相について(「お前二股かけてるだろ」「かけてないよ!」)、私の年について(「32歳くらい?子供は?」「ゴーン、24歳・未婚だよ…」)…なーんて一通り話した後、小一時間おじさんの仕事について話を聞く。哲学、人生訓、権謀術(そういう言い方はしなかったが、そういうことだと思う)。飲み屋のお姉ちゃんと話すような軽いノリのおじさん、という第一印象だったが、聞けば、ホテルの料理長まで上り詰めたもの凄い実力・権力の持ち主であったらしく。そのレベルまで行くこともあって、意志やイメージの力が強い人だ。調理師の世界が、人脈を中心として構成されているという事実にも驚き…ごにょごにょごにょ。
出かけて・出会って・話し込む。最近はこのパタンが多い。そうして、ちょうど興味を持っている分野の人に出会える。アンテナを張り巡らせすぎて、何でも感知してしまっているだけかな。
なんだかんだで来週の朝、極秘レシピを教えてもらい、一緒にパークゴルフをする運びとなった。おじさんちゃんと憶えてくれているかな…。「毎日ヒマなんだよ」とか言いつつ、予定を挙げてみたらゴルフや部下の訪問等々で木曜日まで毎日埋まっている状況。何だよ〜、十分忙しいんじゃん!今日もこの後かつての勤務先へ行くとのことで、おじさんは時計を気にしながら帰っていった。
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「散歩に出かけよう」は、『若葉の頃や』より。


『Lullaby』とどこか似た雰囲気を感じる、シンプルなのにきれいだな…。ヤスの紡ぎ出すメロディーの中でも、この手のものが特に好き。この塩梅をみるのは、相当難しいことだと思う。
ヤスの話を書いていた今、「やすらぎ倶楽部」からメルマガが届いた。テロップで「やす…」と流れた瞬間!びっくり&期待してしまった自分がちょっと悲しい。