「Music Magazine」

そういえば、とふと情報を思い出し、本屋で立ち読み。

ミュージック・マガジン 2010年 10月号

ミュージック・マガジン 2010年 10月号

時系列に沿ってアルバム毎に、当時のメンタリティや作品に秘められた狙いなどが語られていて、非常に面白いインタビューだった。一時一時に大きなテーマや苦悩があり、それらに真摯に取り組んできた二人だったのだな、ということがわかる。だからその結果として、作品に異常なほどの幅を持ち、リスナーを楽しませてくれるアーティストでありうるのだろう。
先日、実際に見た二人は想像以上に格好良かった。ルックスがというより(いやルックスも格好良かったけれど!)、男のたくましさみたいな物が溢れていて、少し意外で驚いてしまったほど。

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ミュージシャンって、浮遊しているイメージをキャッチしてメロディを紡ぎ、歌を口ずさんでいる人、というイメージがある。だから、普通に会社勤めなどをして生きている人より、軽やかで自由で、本人自身が“浮遊”している感じなのかな、という思いこみが、ずっと心を占めていた(それもとても魅力的、ということで)。
けれど、二人はどっしりとその場に佇み、優しいけれど、揺らがないような芯が一本通っている雰囲気だった。私の「思いこみミュージシャン像」とは偉くかけ離れた姿だ。
何となく気持ちよい物を歌っているだけではなく、世間から与えられたイメージや期待に対して、真剣に自らの身の振り方を考えて表現活動してきた二人だからこそ、あの泰然としたスターオーラが滲み出ていたのだなぁ、とMusic Magazineを読んで今更ながらに思った。

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少し心が(音楽全体から)離れていたけれど、先日のライブを見て以来、また少し熱が高まった。二人の解説をふまえてアルバムを聞き直したら、新たに異なる世界が見えてきそうな気がするし、楽しみだ。

47’45”

47’45”

「本人としては意欲作だったのだけれど、地味だという評価が多かった(笑)」なんて、インタビューで語られていた(確か)。私も地味だなと思っていたけれど(笑)、今改めて聞きたい気分。1stより盛り込みすぎずも、しっかり個性があって面白いアルバムだよなあと思う。
ああ、わーわー語っちゃった。